講堂前方の大額のお言葉は信心決定(しんじんけつじょう)です。
これは蓮如上人の「大坂建立」の御文(おふみ)として知られる『御文章』4帖目第15通の末尾のお言葉、
あわれあわれ存命の中に皆々信心決定あれかしと朝夕思いはんべり、まことに宿善まかせとはいいながら、述懐のこころ暫くも止むことなし
引用:御文章4帖目第15通
からきています。
目次
蓮如上人のご遺言
遺言とは、人生の最後に言い残す言葉です。
いい加減な言葉ではなく、自分がいなくなった後の人たちへ向けて、「これ1つわかってもらいたい」という気持ちで言い残したり、書き残したりされる言葉なので、とても重要です。
『御文章』4帖目第15通は、蓮如上人が84歳のときに書かれ、書かれた日付のわかっているご文章では一番最後となっています。
「あわれあわれ」と仰っているのは、不憫だな、可愛そうだという意味です。
何がかわいそうなのかというと、
「存命の中に皆々信心決定あれかしと」
と仰っています。
死んでからでは遅いぞ、生きている間に全ての人が信心決定してほしい、という意味です。
それを一日中思わずにはおれない(朝夕思わずにはおれない)と書き残されています。
そして蓮如上人は晩年、大坂(現在の大阪城付近)に石山本願寺を構えられました。
その法城建立の目的は信心決定以外にないとご遺言に示された、最も重いお言葉です。
大阪会館建立の目的
この大阪会館が建立されたのも、
大阪会館で聞法するのも、
すべては信心決定一つの為であることを
大額のお言葉で示されています。
信心決定するまで、共に大阪会館で聞きぬかせていただきましょう。