今回は、顕正新聞平成12年6月15日号に掲載された、高森先生の大阪城ホールでのご講演を紹介いたします。
聖人ご生誕に歓喜と感謝
「若不生者の誓い」を詳説 大阪城ホール求法の熱気満つ
私たちが最も尊敬する親鸞聖人のご生誕を祝う関西降誕会が、平成12年5月28日、真宗ゆかりの大阪市・大阪城ホールで勤修されました。
高森先生は、親鸞聖人の、
若不生者のちかいゆえ
浄土和讃
信楽まことにときいたり
一念慶喜するひとは
往生かならずさだまりぬ
のご和讃を詳説なされ、降誕会の意義を明らかにされました。
「若不生者のちかい」とは、十方諸仏の本師本仏・阿弥陀如来のなされたお約束です。
全人類の苦悩の根元・無明の闇を一念でぶち破り、晴れて大満足の信楽の身に、必ず救い摂ると誓われています。
私たちの出世本懐は、弥陀の本願一つ、この全人類共通唯一の人生の目的を鮮明になされたお方が親鸞聖人です。
その聖人のご生誕を、心から喜ぶ親鸞学徒が多く参詣し、何度も会場整理をするほどでした。
関西の親鸞学徒が、有縁の法友と降誕会の佳き日を祝いました。
降誕会当日はもちろん、ご法話前日に、大阪城ホール内のコンベンションホールで開催された、アニメ『世界の光・親鸞聖人』第4巻、第6巻完結編の上映会にも、多くの参加者がありました。
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友人や家族と参加される方もあり、聞法の喜びが胸から胸へ、着実に伝わっています。
上映会では、縁を深めた法の友が、会場各所で仏法の話に花を咲かせていました。
「親鸞聖人は、高熱を出されてまで布教に立たれ、衆生のためにお働きくださったこと、大変申し訳なく、ありがたいことと、涙が出ます」(第4巻感想)
「関東の同行が京都の聖人を訪ねた場面や、善鸞の勘当など、大変心に残りました」(完結編感想)
と、アニメに感動された方の中で、翌日の降誕会に参詣された方もありました。
降誕会当日、兵庫から参詣された小河さんは、92 歳の高齢ながら、最前列で聞法し、出世の本懐成就に決意を新たにしていました。
小河さんは、アニメ『世界の光・親鸞聖人』を縁に真実の仏法と出遇われました。長年、「救われたつもり」の信心に迷っていましたが、アニメ『親鸞聖人』や高森先生のご法話により、
「早く阿弥陀さまの救いに遇わせてもらわねば」
と心が変わり、真剣に聞法されています。
会場には、仏法相談コーナーが設置され、仏語の解説などに熱心に耳を傾ける人が訪れていました。
高森先生のご説法により、親鸞聖人の偉大さの一端を知らされた参詣者は、さらなる飛躍を期し、一層の聞法精進を誓いました。
編集後記
大阪城ホールで開かれた関西降誕会は、いつも大変な盛り上がりであり、仏法を聞かれた喜びの声が聞こえてきます。
いつも開催されるように思われた関西降誕会ですが、翌年の平成13年で最後になります。
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このときはまだ誰も考えられなかったことでしょう。
諸行無常であり、私たちもいつまでも聞法できるわけではないことを繰り返し反省しながら、大阪会館での一座一座のご縁を大切に求めていきたいと思います。