大和の了妙のエピソードを紹介

今回は、蓮如上人御一代記聞書にも登場する、大和の了妙のエピソードについて紹介します。

当時の大阪堺にいた堺の日向屋という人物と対比して、お話しされています。

目次

本当の宝とは

蓮如上人は以下のように了妙について述べられています。

堺の日向屋は三十万貫を持ちたれども、死にたるが仏には成り候ふまじ。大和の了妙は帷一つをも着かね候へども、このたび仏に成るべきよ

御一代記聞書

(意訳)
堺の日向屋は、三十万貫もっていたけれども、仏法を聞くことはなく死んだため、仏にはならなかったであろう。大和の了妙は粗末な着物一つ着れないほど貧しいが、弥陀の本願を喜んでいるので死ねば弥陀同体のさとりをひらけるだろう。

解説

蓮如上人の当時、大阪の堺に日向屋という大変な大金持ちがいました。

対して大和(奈良)の了妙は、大和国高市郡南八木村の金台寺(こんだいじ)の女性の僧侶で、極めて貧しい暮らしをしていました。

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