大阪会館落慶座談会のお礼状を紹介

今回は平成29年11月1日号、15日号の内容です。

平成29年10月19日に催された大阪会館落慶座談会関する、高森先生へのお礼状を紹介します。

目次

無上仏より賜る信心

参詣したある法友は、「前方にものすごい『気迫の塊』を感じました。会館を建立し、高森先生をお迎えしたいという大阪学徒の並々ならぬ思いだったのですね」と語った。落慶座談会(10/19)を、一日千秋の思いで待っていた大阪学徒の感想を紹介しましょう。

自力他力の水際 高垣さん

座談会と会食のご縁を賜り、大阪学徒一同、感激で胸がいっぱいです。

会館の額にある「信心決定」のお言葉の御心を教えていただきました。「なぜ生まれてきたのか」の親鸞聖人のお答えは、「信心決定」一つであり、仏教で最も重い言葉と聞かせていただきました。

弥陀の本願をお聞きしますと「本当だろうか」という疑い、自力の信心が出てきます。それが弥陀より他力の信心を頂いた一念に、「本願まことだった」とハッキリします。弥陀の本願を聞かなければ、自力の信心ということもありませんし、その疑いが晴れることもありません。

自力と他力の水際が、「信心決定」であるとよく分からせていただきました。

それが二種深信 氏部さん

昼食会では笑顔の先生を間近に拝すことができ、また質問にもお答えいただきました。「言いたいことは無尽蔵だ」と仰り、少しでも話す縁を持とうとしてくださる先生に胸が熱くなりました。

親鸞聖人の仰る信心は「まことの心」を阿弥陀仏から賜る信心であること、また信心決定して絶対の幸福になっても「まことの心」はないことを、座談会でお聞きしました。

会食ではその疑問に、それが二種深信だとお答えくださいました。逆立ちしている人間には、矛盾しているとしか思えませんが、弥陀の誓願不思議を、不思議と知らされたならハッキリすると教えていただきました。

その弥陀の本願を大阪会館で聞き開き、大阪の人たちにもっとお伝えしていきます。

浄土真宗でいちばん重い4字 黒田さん

完成した会館の講堂に入ると、明るく広々として、まるで二千畳のように落ち着きました。この会館を賜ったのも、ひとえに無上仏、善知識方の大いなる御心のお働きと思わずにおれません。講堂の額、「信心決定」の4字は、浄土真宗でいちばん重い言葉と教えていただきました。すべての人が最も知りたい「なぜ生きる」の答えであり、親鸞聖人からお聞きしなければもう分からない決勝点です。

浄土真宗の生命は、布教と聞法と教えていただきます。善知識のお言葉に従い、この会館から、関西全体に「なぜ生きる」の答えを一人残らずお伝えします。

会館のある大阪に引っ越しました 廣田さん

親鸞聖人、蓮如上人が仰る信心は、阿弥陀仏より賜る他力の信心で、私たちの心で信ずる自力の信心ではないと聞かせていただきました。自力の信心は何かあるとすぐに崩れる信心です。一方で、弥陀から頂く他力の信心は、決定し、絶対に崩れることはありません

これまで職場に近い神戸に住んでおりましたが、会館建立に際し、大阪に引っ越しました。

親鸞、蓮如両聖人の、「仏法は聴聞に極まる」のご教導に従い、二千畳、大阪会館で、一層、聞法精進いたします

弥陀の願心を例えで 石川さん

親鸞聖人の教えられた「決定のある信心」とは、弥陀から「まことの心」を頂いて「機(本当の私の姿)」と「法(大悲の願船)」とが同時にハッキリした他力の信心(二種深信)とお聞きしました。

たとえ、百トンの石であっても、それを浮かばせる力のある大船に乗せていただいたならば、石の重さは変わらないまま海に浮かぶことができるように、罪悪深重の私が、弥陀の本願を聞く一念の瞬間に大悲の願船に乗せていただいて絶対の幸福となり、死ねば極楽浄土へ往ける身になれるとお聞きしました。

弥陀のやるせない願心を例えで明らかにしてくださった感動で、胸が震えました。

編集後記

大阪会館落慶座談会の内容を皆さんのお手紙から振り返るとともに、当時の親鸞学徒が熱く感動していたことがわかります。

大阪会館で共に聞法し、阿弥陀仏の本願について聞き抜かせていただきましょう。

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