高森顕徹先生が平成9年6月1日大阪城ホールで務められたご講演について、紹介いたします。
大阪城ホールは、大阪城公園内にある会場で、石山本願寺の跡地と言われる所から非常に近い場所にあります。
今でも大きなコンサートや競技会が開催されています。
平成9年6月1日 親鸞聖人降誕会
初夏の風さわやかな平成9年6月1日、大阪城ホールにて、親鸞聖人降誕会が盛大に厳修されました。
大阪城ホールは、その名のとおり、大阪城に隣接し、関西一の知名度と言ってよい会場です。
![大阪城ホール](https://osakakaikan.site/wp-content/uploads/2022/08/oosaka_hole.jpg)
普段は、著名な歌手のコンサートやイベントで込み合う会場に、この日は、真実の仏法を聞き求める親鸞学徒の熱気が満ちました。
高森顕徹先生は、親鸞聖人の正像末和讃、
弥陀観音大勢至
大願の舟に乗じてぞ
生死の海にうかみつつ
有情をよぼうてのせたまう」
引用『正像末和讃』
を通して、阿弥陀仏の本願(本当に願っていられる心)をていねいに説明されました。
弥陀の本願は、難度海の人生であえぎ苦しむ人々を絶対の幸福に救い摂る大船です。
ご法話の合間には、2名の親鸞学徒による、体験発表が行われ、兵庫県の看護婦M・Mさんと、広島県のM・Kさんが、仏法との出会いを語りました。
大阪と浄土真宗
大阪は蓮如上人によって開かれた街です。
それから勇壮な大阪城は、戦国時代、浄土真宗の中心となった石山本願寺の跡地に建てられたものです。
かつて天下統一を狙う信長は、石山本願寺の明け渡しを要求しましたが、「真実の法灯を護れ」と全国から真宗門徒が馳せ参じ、信長と11年間も戦ったのは有名です。
乱世の真宗門徒は、この大阪の地で、護法のまごころに燃えました。
平成の親鸞学徒は、大阪城ホールを埋めつくし、法の輪が一層広がっています。
![大阪城ホール](https://osakakaikan.site/wp-content/uploads/2022/08/oosakajyohole.jpg)
当時の感想
当時このような声が寄せられました。
「真実を明らかにされるために、世間の非難を一身に浴びられた聖人に感動しました」
「私は浄土真宗ですが、親鸞聖人のことはよく知りませんでした。とてもうれしい。これからも、親鸞会の法話に続けてお参りしたいと思います」
「真実にまっすぐ生き抜かれた聖人であったと改めて知らされました」
「今まで親鸞聖人について、日本史の教科書などで誤解していました。親鸞会の法話には初めて参加しました。念仏称えていても助からない。あくまで他力の信心一つなのですね」
「この人生『どう生きるか』より『なぜ生きるか』が大事と、よく分かりました。真宗門徒であることを、今日ほどうれしく思ったことはありません」