【学徒インタビュー】N尾さんを紹介

今回は大阪の親鸞学徒、N尾さんを紹介します。

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プロフィール

N尾さんは、1997年9月生まれ。生まれは大阪府寝屋川市ですが、育ちは大阪府大東市です。

大東市といえば戦国武将・三好長慶。コロナで一時期中断されていましたが、恒例行事として「三好長慶公 武者行列」がおこなわれ、三好長慶を積極的にアピールしています。

三好長慶は、織田信長に先駆けた「最初の天下人」と言われており、近畿圏の大部分を支配した戦国武将でした。

N尾さんは、戦国武将とはかけ離れ、料理や編み物が得意ですが、一部の人からは「姉御」と慕われるなど姉御肌な一面は、三好長慶の影響なのかもしれません。

N尾さんは、ちょっぴり破天荒なお父さんと、料理上手の優しいお母さんのもとに生まれました。

小学生の頃に両親の離婚を経験し、母親と暮らしてきましたが、父親とも今もたまに連絡をとっています。

子供の頃のN尾さん

今では良好な関係を築くも、両親の離婚は当時とてもショックであり、また祖父母の死を経験したり、小学校5年生くらいからいじめに合うなど、子どもながら生きるのが辛かったといいます。

しかし中学生にあがると勉強が得意だったのもあってか、段々といじめられる対象からはずれ、高校は進学校に行ったこともあり、目標に向かう友人たちに囲まれ、穏やかな生活を過ごしました。

マンドリン部に入り、打ち込みすぎたこともあり大学進学する際には、浪人しましたが、浪人時代はひたすら勉強に打ち込むことができ、充実した生活だったといいます。

その時の状況をN尾さんのお母さんは「勉強以外のすべてを捨てて勉強している感じだった」と言われていました。

そこまで打ち込んだ甲斐もあり、目標だった京都大学に合格!

N尾さんの人生の大きな分岐点となります。

質問:仏教を聞いたきっかけは?

大学に入ったら、マンドリン部に入ろうかなと考えていたところ、大学の先輩に誘われて親鸞聖人の教えを聞く機会がありました。

そこにいた別の先輩の話が面白く、さらに2回目、3回目と聞き続けるようになりました。

今でも一緒に仏法を聞いている友人が大阪にいるので、当時の様子を聞いてみると、

「N尾さんはずっとニコニコしながら聞いていましたが、ときどき鋭い質問をしていたのを覚えています。」

ということでした。

質問:一番関心があった内容は?

「人間の実相」の話の中で、とくに「独生独死独去独来」の意味を聞いたときは驚きました。

私も「ずっと独りだな」「誰ともわかりあえないわ」と思っていたことを、仏語で明確に教えられていました。

「私だけじゃなくて、全ての人がそうなんだ」と思って、人間の本当の姿が説かれていると知り、聞けば聞くほど関心が大きくなりました。

また仏教、親鸞聖人の教えについて、いろいろな話をたくさん聞くことができ、すぐに話し終えるような浅い教えじゃないんだと思いました。

質問:聞き続けようと思ったきっかけは

これは2点あります。

1点目は「二河白道の譬え」を聞いた時。仏法を聞き続ける中でいろいろな壁にあたって悩んでいた頃に、「二河白道の譬え」の話を聞きました。

このときの「二河白道の譬え」の話が、自分自身のこととしか思えず、やはりお釈迦様の教えに従って聞き続けようと思うことができました。

2点目は歎異抄に出てくるお言葉で「摂取不捨の利益」の意味を知ったとき。とても感動しました。

小学生から辛い人生で、世の中の幸せはすぐになくなるので、「あまり頑張らなくても低空飛行でよくない?」と思って生きてきました。

それが「『捨てられない』幸せってなに!」「『なくならない幸せ』なんて本当にあるんだ!」
「『捨』じゃないんだ、『不捨』なんだ!」

「そんな幸せがあるなら、私もなりたい」と、心に力があふれるような気分になりました。

質問:今の聞法の原動力・今後の抱負

私は、だれかのお手伝いをすることが好きです。助けてくれた人のお手伝いができたら嬉しいと思っています。

できるだけ恩返しできるような日々を過ごしたいです。

私の友人にも親鸞聖人の教えを知ってほしいと思っているので、友人から一緒に聞いてみたいと思われるように自分を磨いていきたいと思います。

質問:大阪会館についてどう思いますか?

大阪会館は、駅も近く、すばらしい場所だと思います。

老若男女集まれますし、大阪の市内でみんなが集まれる空間があるのはすごいと思います。

いろいろな部屋を、比較的自由に使わせてもらえるのもありがたいです。

編集後記

どんな依頼や係も、そつなくこなしてしまうN尾さん。

一部の人たちからは「姉御」と呼ばれるほど、姉御肌の親しみやすさも持ち合わせています。N尾さんの作った料理を食べながら、悩み相談にのってもらう人もあり、N尾さんの存在する場所が心のオアシスに変わります。

ちなみにN尾さんのお母さんの料理もとても美味しいので、一度いただいてみてくださいね。

大阪会館で見かけたら、ぜひN尾さんと話をして癒やされましょう。

マンドリン

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