今回は大阪のN田さんを紹介します。
プロフィール
N田さんは、1984年生まれ。兵庫県明石市大久保町江井島に生を受けました。
江井ヶ島海岸は、ヤシの木が立ち並ぶトロピカルムード満点の海岸で、明石海峡や淡路島を一望できます。
観光地として人気があり、BBQも楽しめます。
子供の頃のN田さん
小さい頃の写真を見てみると、3歳以前は笑顔あふれる写真が多いのですが、3歳頃から物思いにふけった顔が多く見られるようになったようです。もしかしたら何か深く無常を感じていたのでしょうか。N田さんに尋ねてみたところ「わからない」と言われていました。
子供の頃はもの静かな性格で、インドア派。家の中で遊ぶことが多かったようです。
当時多くの子供たちが遊んだスーパーファミコンで友人たちと対戦しましたが、友人が強すぎて、ことごとく負けていました。それでも対戦を挑み続けていたというN田さん。今もどんなことにも挑戦し続けるN田さんの姿勢は、この頃に形成されたのかもしれません。
様々なことに関心を持っていたN田さんは、習い事をたくさんしましたが、長く続いたのは英会話と水泳でした。
英会話は「ある程度聞き取れますがしゃべれない」ということでしたが、N田さんを連れて海外の親鸞学徒と交流したいと思いました。
水泳は、高校の部活まで続けていました。海の近くだったので泳ぐのが好きなのかと思っていたのですが、海ではたまに泳ぐくらいで、学校の授業で習ったサビキ釣りをしていました。
![サビキ釣り](https://osakakaikan.site/wp-content/uploads/2023/04/91100730-2a2e-4d87-bff9-41df31574a14.png)
将来の夢
父親の影響を強く受け、将来はシステムエンジニアになりたいと子どもの頃から考えていたようです。
N田さんの父親は、パソコンが好きで、平成の始め、まだパソコンが普及していない頃からパソコンを手に入れたり、自作もしたりしていたそうです。周囲の人からパソコンについて相談を受け、頼りにされている姿をみて、自分もエンジニアになって人から頼られる存在になりたいと思うようになりました。
高校を卒業したあとは、システムエンジニアになるために、大阪大学の理系の学部へ進学。阪大を選んだ理由は、京都は家から通うには遠すぎて、神戸は近すぎたため、距離的に近く、憧れた場所だったのが大阪だったからといいます。
大阪大学に入った後、大変なこともたくさんあったといいますが、今は子供の頃から目指したとおり、システムエンジニアのスキルをいかして仕事ができています。
質問:仏教を聞いたきっかけは?
学生時代に、友人と一緒に仏教を聞き始めました。
最初は、友人の方が積極的で、自分は参加する気はあまりなかったのですが、話の内容にはとても関心があり、続けて聴聞するようになりました。
友人は残念ながら途中でご縁がなくなりましたが、私はありがたいことにいまも仏法を求めさせていただいています。
質問:一番関心があった内容は?
高校の頃、「自殺問題」をテーマにした授業があり、授業の後、どうしたら自殺を止められるか、悩むほど真剣に考えましたが、どうしても答えがでませんでした。
しかし親鸞聖人が「なぜ生きる」の答えを明示されていると知り、自殺を思い止まらせる教えが仏教にあるとわかりました。
因果の道理もとてもよくわかりましたし、どんな質問にもわかりやすく答えられ、納得して聞くことができました。
質問:聞き続けようとおもったのは
お話自体は興味深く納得して聞いていくと、「どんな事情があっても容赦なく無慈悲に訪れるのが死であり、いつ自分がそうなってもおかしくない」という事実と、
それを「頭では納得しながらも全く自分事とは思えていない」ことに驚いて、思っていた以上に深い大きな問題だと感じました。
さらに後生の一大事の解決が教えられていると聞いて、「これは続けて聞かなければ」と思いました。
蓮如上人はこのように教えられています。
人間のはかなき事は老少不定のさかいなれば、誰の人も、はやく後生の一大事を心にかけて
引用:白骨の御文章
自分の後生の問題は、他の誰の責任にもできないので、今生で真剣に仏教を聞いて解決したいですね。
質問:今の聞法の原動力・今後の抱負
親鸞聖人の教えを聞かせて頂ける喜びも原動力としてありますが、仏法をともに聞く多くの法友がいることも力になっています。
社会を生きていく中で、一人で聞き求めることは大変なことも多いですが、法友に支えられていることに感謝したいです。
一方で、自分も誰かの支えになれたらいいなと思っています。
仏教だけではなく、仏教以外のことでも役に立てそうなことがあれば、協力してしていきたいですし、一人ひとりにあったフォローをやっていきたいです。
今はなかなかご縁がもてない人も、いつかまた一緒に大阪会館で親鸞聖人の教えを聞けるように、橋渡しのようなこともできたらいいなと思っています。
編集後記
昔から人望があり、多くの人に頼られ、一人ひとりにきめ細やかなフォローをするN田さん。今も大阪会館にある機材を扱い、聞法のサポートをしてもらっています。
親鸞聖人の教えにも詳しく、どんな質問でも答えてもらえます。
よく大阪会館に参詣されていますので、見かけたらぜひN田さんに声をかけてみてくださいね。