今回は、顕正新聞 平成29年11月1日号より、大阪会館落成時の様子を紹介いたします。
大阪会館の落慶座談会は、富山の浄土真宗親鸞会館で行われました。
大阪に大法城が落成
無上仏の絶大な願力によって、大阪市城東区に堂々たる「大阪会館」が落成した。10月19日、落慶座談会が開かれ、講堂の横額「信心決定」についてご教導を頂いた。
14日の遷仏会では松原市の女性が、「みんな”生きてるのは、なんでやねん?”と存在意義にツッコミを入れずにおれないはず。『なぜ生きる』の答えをこの会館から伝えたい」と決意を述べた。
無上仏より賜る信心
落慶座談会に参詣したある法友は、「前方にものすごい『気迫の塊』を感じました。会館を建立し、高森先生をお迎えしたいという大阪学徒の並々ならぬ思いだったのですね」と語った。
落慶座談会を、一日千秋の思いで待っていた大阪学徒の感想を紹介しましょう。
自力他力の水際
座談会と会食のご縁を賜り、感激で胸がいっぱいです。
会館の額にある「信心決定」のお言葉の御心を教えていただきました。「なぜ生まれてきたのか」の親鸞聖人のお答えは、「信心決定」一つであり、仏教で最も重い言葉と聞かせていただきました。
弥陀の本願をお聞きしますと「本当だろうか」という疑い、自力の信心が出てきます。それが弥陀より他力の信心を頂いた一念に、「本願まことだった」とハッキリします。弥陀の本願を聞かなければ、自力の信心ということもありませんし、その疑いが晴れることもありません。
自力と他力の水際が、「信心決定」であるとよく分からせていただきました。
それが二種深信
昼食会では笑顔の先生を間近に拝すことができ、また質問にもお答えいただきました。「言いたいことは無尽蔵だ」と仰り、少しでも話す縁を持とうとしてくださる先生に胸が熱くなりました。
親鸞聖人の仰る信心は「まことの心」を阿弥陀仏から賜る信心であること、また信心決定して絶対の幸福になっても「まことの心」はないことを、座談会でお聞きしました。
会食ではその疑問に、それが二種深信だとお答えくださいました。逆立ちしている人間には、矛盾しているとしか思えませんが、弥陀の誓願不思議を、不思議と知らされたならハッキリすると教えていただきました。
その弥陀の本願を大阪会館で聞き開き、大阪の人たちにもっと伝えていきます。
編集後記
当初、大阪会館に高森先生をお招きし、落慶座談会が行われる予定でしたが、高森先生のご法体のご都合で、予定がなくなりました。
大阪の私たちは大変残念に思いましたが、高森先生も大阪会館に行くことができないことを、非常に残念に思われていることをお聞きしました。
そのような大変なお身体の中、「皆さんが来られるなら」と、すぐに富山の親鸞会館で落慶座談会を開いてくださり、「信心決定」についてご教導くださいました。
座談会の時間も延長してくださり、自力と他力、二種深信、親鸞聖人の教えの真髄を詳しく教えていただきました。
その後の昼食会でも急遽質問にお答えくださいました。
大阪会館の建立はスタートであり、会館建立の目的を改めて確認し、一層真剣な聞法に励むことを誓いました。
これからも大阪会館で共に、阿弥陀仏の本願について聞かせていただきましょう。