今回は、顕正新聞平成13年7月1日号の記事を紹介いたします。
降誕会にわく大阪城ホール
大阪が燃えている。各地の文化講座で仏縁を結ぶ人が増え、聞法の熱気にあふれているのだ。それは、平成13年6月10日、大阪城ホールで厳修された関西降誕会に如実に表れた。無上仏の大願業力に押し出され、地元の新しい参詣者が昨年(平成12年)よりも倍増していた。
親鸞聖人のご生誕なかりせば、絶対に知り得なかった真実がある。
「苦しくとも、生きねばならぬ、理由は何か」
全人類が最も知りたい「なぜ生きる」を説き切られる高森先生の獅子吼が、大阪城ホールに響き渡った。
難思の弘誓は難度海を度する大船、無碍の光明は無明の闇を破する慧日なり
教行信証
親鸞聖人のお言葉を通し、
「弥陀の誓願は、私たちの苦悩の根元である無明の闇を破り、苦しみの波の絶えない人生の海を、明るく楽しく渡す大船である。この船に乗ることこそが人生の目的だ」
と明らかにされるご説法に、全国から集った親鸞学徒は真剣に聞き入った。
参詣者からは、喜びがあふれる。
会社一筋に生きてきながら、
『働くための人生か』と疑問を抱いていました。あて力にならないものばかりにすがってきた姿が知らされます。苦悩の根元・無明の闇を晴らすと誓われた阿弥陀仏の本願を聞かせていただき、『ああ、幸せになる道がここにあった!』と心が叫びました
大東市・女性
阪神大震災で家がつぶれ、その後、妻も亡くなりました。人生は『難度海』であると知らされます。決して裏切られることのない真実の幸福がある、と叫ばれる親鸞聖人のお言葉が胸に響きました
西宮市・男性
月に一回、寺に通っていましたが、世間話が多く、教えがよく分かりませんでした。高森先生から、親鸞聖人のお言葉の意味を、深く、分かりやすく教えていただき、とてもうれしかったです
大阪市・男性
前日の6月9日には、アニメ上映会が開催された。
「大阪には、親鸞聖人のお名前に懐かしさを感じる人が多い。有名な大阪城ホールで、親鸞聖人のアニメが上映されますよ、と案内すると、大きな反響があります」と担当者が語るように、関西降誕会恒例の企画になっている。今年は、『王舎城の悲劇』と『世界の光・親鸞聖人』完結編であった。
感動の声は尽きない。
『王舎城の悲劇』を、若い人に見せてやりたい。池田市の小学校で凶悪な事件が起きましたが、人間にとって大切なものが欠如していると思います。命の尊さや両親の恩は、仏法を聞いてこそ知らされます。
伊丹市・女性
『正信偈』を六年間拝読していますが、意味は分かりませんでした。『王舎城の悲劇』で『与韋提等獲三忍』の一行に深遠な教えが収まっていることを知り、驚きました。もっと聞かせていただきたい。
尼崎市・男性
どうすれば救われるのか知りたいのに、寺では儀式や世間話ばかりで、教えが聞けませんでした。アニメを見て驚きました。阿弥陀仏の救いを、詳しく聞かせていただきたいと思います
大阪市・女性
上映会で仏縁を結んだ人の多くは、翌日の降誕会に参詣している。
大阪、兵庫全域で盛んに仏教講座が開催されている。戸根講師は、「親鸞学徒が一丸となって、仏教講座のはがきを書いたり、案内やチラシを配り、盛り上げています。その熱意が実を結び、無上仏が、次々と仏縁深い人を押し出してくださっているとしか思えません。文化講座に参加した人が、真実を知らされた喜びから、家族や友人を大阪城ホールへ誘い、予想を上回る参詣者となりました。人から人へ、着実に真実の炎が燃え広がっています」と語っている。
編集後記
大阪城ホールでのご講演はなくなりましたが、大阪会館で行われる降誕会に参
詣した方からも喜びの声が聞かれました。
今は大阪会館で降誕会は勤められ、参詣した方からは喜びの声が聞こえています。
これからも大阪会館で真剣に聞法させていただき、知らされたことを仏法讃嘆させていただきましょう。