令和5年10月25日に、浄土真宗親鸞会大阪会館で、宮本先生の仏教勉強会がありましたので、内容を紹介します。
唯一の真実の宗教とはなにか
仏教を聞きはじめの方と仏教のことを話していると「あなたは仏教を真実の教えだと言いますが、あなたが真実だと思っているだけ、真実だと信じているだけでしょう。」と言われます。
また日本全国に浄土真宗が多いので、実家の宗旨が浄土真宗の方や、よく浄土真宗のお寺に参っていた人は、そもそも親鸞聖人に尊敬の念がありますから、浄土真宗に抵抗はないと思います。
しかし私(宮本先生)と同じように、実家の宗旨が浄土真宗ではない方が、なぜ浄土真宗の教えが真実なのか、聞かなければならないのか、わからないとも言われます。
「なぜ仏教を学ばなければならないのか」「浄土真宗の教えを聞かなければならないのか」を知るためにも、そもそも真実の宗教とは何かを学んでいきましょう。
外国の方と日本人の宗教に対する感覚の違い
最近外国の方と話す機会があり、宗教について話を聞きました。
彼女はこのように言っていました。
「日本人に『あなたの信じている宗教は何か』と尋ねても、『何もない』と答えるので驚いた。」
「『日本人はほとんど仏教徒だと思うのですが、仏教とはなんですか』と聞いても誰も答えてくれなかった。」
日本人は、宗教についてあまり知識がありません。もちろん仏教がどのようなものかというのもわかっていません。
では真実の宗教とはどのようなものでしょうか。
日本人と無宗教について、こちらの動画でも話していますのでご覧ください。
真実の宗教の資格とはなにか
真実の宗教の資格は、以下の2つです。
・三世十方を貫くものでなければならない
・すべてのものが救われるものでなければならない
三世十方を貫くものでなければならぬ
三世は、過去、現在、未来、いつでもということ。
十方は東西南北上下四維(しゆい)ということで、どこでもということ。
つまりいつでもどこでも成り立つものをいいます。
何百年前も、何千年後であっても、成立するものです。
なぜこれが言えるかと言うと、大宇宙の仏様が「弥陀の本願」真実(まこと)を保証されているから。
これを六方証誠とか証誠護念といいます。阿弥陀経を開いてみましょう。
すべてのものが救われるものでなければならぬ
なぜ仏教がすべてのものが救われるといえるのか。
それは阿弥陀仏が「十方衆生」を救うと約束されているからであります。
十方衆生とは、大宇宙すべてのもののこと。老若、男女、貧富、美醜、善人、悪人、才能の有無、健常者、障害者など、この中に入らないものはいません。
このように「阿弥陀仏の本願」は、三世十方を貫き、すべてのものを救う唯一の真実なので、「弥陀の本願」を説かれた仏教が、真実の宗教なのです。
そしてこの阿弥陀仏の本願のみ教えられた、浄土真宗の教えを聞かせていいただきましょう。
編集後記
今回は、宮本先生から真実の宗教とは何か、なぜ浄土真宗の教えを聞かなければならないのか、について詳しく教えていただきました。
大阪会館での実際の勉強会中は、阿弥陀経を実際に拝読しながら六方証誠の内容を詳しく見ていくなど、大変教えの理解が深まるご縁でした。
阿弥陀仏の本願について、これからも大阪会館で学ばせていただきましょう。